コーヒー豆の産地を知ろう!中米産コーヒーの産地や格付け、その味わいとおすすめの焙煎度を徹底解説!

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こんにちは、コーヒーソムリエの hiro です。

コーヒーベルトという言葉があります。コーヒーベルトとは、世界中のコーヒー豆が生産される地域の緯度範囲を指しています。赤道をはさむ北緯 25度~南緯 25度のコーヒーベルトと呼ばれる熱帯・亜熱帯地域でコーヒーは主に栽培されています。

代表的なコーヒーの産地として、南米や中米、アフリカがあげられますが、他にもインドネシアやハワイなど世界には 80以上の国でコーヒーが生産されています。

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ラテンアメリカ、アジア・太平洋、アフリカは世界三大生産地と呼ばれています。

今回はそのなかでも中米産コーヒーの産地や格付け、その味わいとおすすめの焙煎度を徹底解説していきます。

この記事はこんな方におすすめ
  • 中米産コーヒーの産地を知りたい
  • 中米産コーヒーの特徴・おすすめの焙煎度を知りたい
  • コーヒー豆購入の参考にしたい

ぜひ、参考にしていただければ幸いです。

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目次

中米のコーヒー豆の代表的な産地や特徴

中米は、コーヒー栽培に非常に適した環境です。中米は熱帯に位置し、標高の高い山岳地帯や火山地帯が多く存在します。コーヒーの栽培に必要な標高、降水量、日照時間などの条件が整っているため、理想的な産地とされています。

この地域では多くの国々がコーヒーを生産していて、それぞれが異なる風味や味わいを持っています。

中米産コーヒー豆の代表的な産地

今回は、中米の主要 4カ国のコーヒー豆の産地や特徴、その魅力について解説します。

中米の気候は一般的に温暖であり、年間を通じて一定の温度が保たれます。適度な降水量と日照時間もあり、これはコーヒー豆の成長と熟成に重要な要素です。また、中米の土壌も豊かで肥沃であり、栄養分を豊富に含んでいます。さらに、中米の農家は長い歴史のなかでコーヒー栽培に熟練しているため、良質なコーヒーを生産するための実践的なノウハウを持っています。

このような環境要素と農家の技術によって、中米は高品質なコーヒー豆の産地として知られています。

中米産コーヒーの特徴

中米のコーヒーは、フルーツのような爽やかな酸味が特徴があります。また、香りも豊かで、チョコレートやナッツのような風味を感じられることもあります。これにより、コーヒーの深みや甘みが引き立ちます。さらに、中米のコーヒーは比較的軽やかなボディを持ち、口当たりは滑らかで優雅です。きれいなアフターテイストがあり、飲み終わった後も余韻を楽しむことができます。

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中米のコーヒーは、総じて酸味、香り、コク、甘みのバランスが優れているコーヒーが多く飲みやすいです。

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グアテマラ

グアテマラは世界的に高品質なコーヒーを生産する国として知られています。その理由の一つとして、グアテマラの地理的条件があります。標高の高い山岳地帯と豊かな火山灰土壌がコーヒー栽培に最適な環境を提供してくれます。

ここでは、グアテマラ産コーヒー豆の栽培・生産や格付け、その味わいとおすすめの焙煎度について解説していきます。

グアテマラ産コーヒー豆の栽培・生産

グアテマラは世界的に高品質なコーヒーを生産する国として知られています。その理由の一つとして、グアテマラの地理的条件があります。標高の高い山岳地帯と豊かな火山灰土壌がコーヒー栽培に最適な環境を提供してくれます。

また、グアテマラは 8つの栽培地域があり、それぞれが独自の特徴を持っています。アンティグア地域では、コーヒー豆が花の香りやチョコレートのような風味を持ち、ウエウエテナンゴ地域では、フルーティーで軽やかな味わいが楽しめます。

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グアテマラ産コーヒーは、日本にも多く輸出されていて、日本が第 5位の輸入国となっています。

グアテマラ産コーヒーの格付け

グアテマラのコーヒーは、栽培される標高の高さによって 7つに区分し格付けされています。

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略号等級標高
SHBストリクトリー・ハード・ビーン1,350m~
HBハード・ビーン1,200~1,350m
SHセミ・ハード・ビーン1,050~1,200m
EPWエクストラ・プライム・ウォッシュド900~1,050m
PWプライム・ウォッシュド750~900m
EGWエクストラ・グッド・ウォッシュド600~750m
GWグッド・ウォッシュド~600m

最高等級は、標高 1,350m以上で収穫されたものと決められていて、SHB(ストリクトリー・ハード・ビーン)と称されます。

グアテマラ産コーヒーの味わいとおすすめの焙煎度

グアテマラのコーヒーは、豊かでバランスの取れた味わいが特徴です。深いコクと甘み、また酸味と苦味のバランスが絶妙であり、コーヒー愛好家にとっては極めて魅力的です。

焙煎度は中煎りから中深煎りがおすすめ

グアテマラコーヒーは、中煎りから中深煎りに焙煎することで、爽やかな酸味と甘みに加えて、しっかりとしたコクが感じられ、バランスの優れたコーヒーを楽しめることでしょう。

珈琲きゃろっとのグアテマラ産コーヒーを体験

珈琲きゃろっと 公式サイトより画像引用

珈琲きゃろっとで取り扱うグアテマラ産コーヒーは、グアテマラ国内の 8つの栽培地域の一つ「アンティグア地域」にあるフィラデルフィア農園という農園で栽培・収穫されているコーヒーです。「アンティグア地域」は、グアテマラでも歴史あるコーヒー栽培地域で、最も高品質なコーヒーとして高く評価されてきました。

このフィラデルフィア農園は、「アンティグア地域」のなかでも歴史ある農園で、なんと約 170年前からコーヒー栽培を始めているらしいです。「クプラ」は、その農園のなかでも最も標高の高い区画(標高約 2,000m)で収穫された高品質のコーヒーに称されています。

オレンジやアプリコットのようなキャラクター

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コスタリカ

中央アメリカ南部に位置するコスタリカは、標高 2,000メートルの高地や雨の多い熱帯気候、豊かな土壌など、コーヒー栽培に適した環境を備えられ、その豊かな甘みとフレーバーが人気のコーヒーの産地です。

ここでは、コスタリカ産コーヒー豆の栽培・生産や格付け、その味わいとおすすめの焙煎度について解説していきます。

コスタリカ産コーヒー豆の栽培・生産

中央アメリカ南部に位置するコスタリカは、カリブ海と太平洋に面していて、標高 2,000メートルの高地や雨の多い熱帯気候、火山地帯の肥沃な土壌などコーヒー栽培に適した環境が備えられています。

1933年にコスタリカコーヒー協会( ICAFE)が設立され、コーヒー豆の生産から輸出、そして生産者への技術的な指導や環境破壊対策などを実施することで、コスタリカのコーヒーの品質向上に取り組まれています。

また、コスタリカではハニープロセスと呼ばれる独自の精製方法を用いています。この精製方法では、コーヒーチェリーが収穫された後、タネの周囲にあるネバネバしたミューシレージを一部残した状態で乾燥させます。ナチュラルとウォッシュドの中間といえる加工方法であり、コーヒーの風味に豊かな甘みや酸味をもたらすことが特徴です。

コスタリカ産コーヒーの格付け

コスタリカのコーヒーは、栽培される標高の高さと太平洋側斜面か大西洋側斜面かによって 区分され格付けされています。

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太平洋側斜面の等級
略号等級標高
SHBストリクトリー・ハード・ビーン1,200m~1,650m
GHBグッド・ハード・ビーン1,000m~1,200m
HBハード・ビーン800m~1,000m

太平洋側の最高品質は「SHB(ストリクトリー・ハード・ビーン)」で、標高 1200m以上 1650m未満の地域で栽培されます。

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太平洋側と大西洋側の間の等級
略号等級標高
MHBミディアム・ハード・ビーン500m~1,000m
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大西洋側斜面の等級
略号等級標高
HGAハイ・グロウン・アトランティック900m~
MGAミディアム・グロウン・アトランティック600m~900m
LGAロー・グロウン・アトランティック150m~600m

大西洋側の山岳地帯は太平洋側と比べると標高が低く、大西洋側の最高品質は「HGA(ハイ・グロウン・アトランティック)」で、標高 900m以上の地域で栽培されます。

コスタリカ産コーヒーの味わいとおすすめの焙煎度

コスタリカのコーヒーは、柑橘系のようなフレーバーが特徴的です。レモンやオレンジのような爽やかな酸味があり、フルーティで明るい味わいが楽しめます。

焙煎度は中煎りがおすすめ

コスタリカのコーヒーは、中煎りから深煎りまでどの焙煎度にも対応できますが、中煎りが最も向いているといわれています。中煎りに焙煎することで、その特徴である上品なコクと甘みを楽しめることでしょう。

珈琲きゃろっとのコスタリカ産コーヒーを体験

珈琲きゃろっと 公式サイトより画像引用

珈琲きゃろっとで扱われているモンテ・コペイ マイクロミルは、コスタリカのエル・エンシノ農園で生産されるコーヒー豆を加工処理される施設で、珈琲きゃろっとでは 2015年から毎年紹介されています。

このマイクロミルは、エンリケ・ナバーロ家によって経営されていて、科学的なデータ分析に基づいた栽培方法で知られています。2014年には、コスタリカの国際品評会であるカップオブエクセレンス( C.O.E.)で 1位を受賞されたそうです。

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珈琲きゃろっとで取り扱われているコスタリカ・モンテ・コペイ エル・エンシノ農園では、その特徴を最大限に活かすために焙煎度合いは中煎りのみとなっています。

ハニープロセスの素晴らしさを実感できる

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ジャマイカ

ジャマイカは、カリブ海に位置する小さな島国であり、美しい自然環境とレゲエ音楽の国として知られています。また、コーヒーの王様と呼ばれるブルーマウンテンの生産国でもあります。

ここでは、ジャマイカ産コーヒー豆の栽培・生産や格付け、その味わいとおすすめの焙煎度について解説していきます。

ジャマイカ産コーヒー豆の栽培・生産

ジャマイカは緑豊かな熱帯雨林が広がる国で、国土の約 80%が山岳地帯です。有機質が豊富に含まれた肥沃な土壌や朝夕の寒暖差が大きい気候などコーヒー栽培に適した環境が備えられています。

ブルーマウンテンと名称されるコーヒー豆は、ジャマイカに連なるブルーマウンテン山脈(標高 2256 m)の内側に位置するブルーマウンテンエリア(標高 800~ 1200m)と呼ばれるジャマイカ政府に指定された地域で栽培されたコーヒー豆だけです。ブルーマウンテンコーヒーは、その希少性に加えて品質の高さ、そして香りやコクのバランスが黄金のバランスといわれるほど上質な味わいから、コーヒーの王様と呼ばれ多くのコーヒーファンを魅了しています。

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ジャマイカから輸出する際には、ほかのコーヒー豆であれば麻袋に入れて出荷されるところ、ブルーマウンテンに限っては木の樽で出荷されるほど品質にこだわっています。

ジャマイカ産コーヒーの格付け

ジャマイカ産コーヒーは、ブルーマウンテンかブルーマウンテン以外(ノン・ブルーマウンテン)かに分かれます。

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ブルーマウンテン
等級基準
ブルーマウンテンNo.1スクリーンサイズ6.8mm~7.2mm
ブルーマウンテンNo.2スクリーンサイズ6.4mm~6.8mm
ブルーマウンテンNo.3スクリーンサイズ6.0mm~6.4mm
セレクト欠点豆が基準値内+スクリーンサイズ6.0mm~7.2mm
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ノン・ブルーマウンテン
等級基準
ハイマウンテンブルーマウンテン以外の標高1,000m~1,200mで栽培
プライムウォッシュトブルーマウンテン以外の標高1,000m以下で栽培

ブルーマウンテンは、コーヒー豆のサイズ(スクリーン)や欠点数の割合によってNo.1・No.2・No.3・セレクトと格付けされます。条件を満たし、コーヒー豆のサイズ(スクリーン) 17または 18 以上のコーヒー豆がブルーマウンテンNo.1と称され、コーヒー豆の最高峰に位置づけられます。

ジャマイカ産コーヒーの味わいとおすすめの焙煎度

ジャマイカ産コーヒーは香りが高く、酸味と苦味のバランスが取れた味わいが特徴です。後味にはまろやかな甘みが広がり心地よい余韻を楽しめます。

焙煎度は中煎り(ハイ~シティ)がおすすめ

ジャマイカ産コーヒーは、中煎りに焙煎することで酸味と苦味のバランスの良さ、そして華やかな香りを楽しめることでしょう。

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パナマ

パナマは、その存在が南北アメリカと太平洋、大西洋の結節点に当たります。この地理的に重要な場所には、世界的に有名なパナマ運河が通っていて、国際的な貿易や人の移動において大きな役割を果たしています。

ここでは、ジャマイカ産コーヒー豆の栽培・生産や格付け、その味わいとおすすめの焙煎度について解説していきます。

パナマ産コーヒー豆の栽培・生産

パナマのコーヒーは、その地域特有の自然環境と長い歴史が深く関わっています。パナマは中央アメリカの南部に位置し、気候はコーヒーの栽培に最適な熱帯気候です。火山の麓に広がる肥沃な土壌や標高の高さなど高品質なコーヒー豆の生産に適しています。パナマ産コーヒーは一般的に、フルーティーで芳醇な香り、柔らかな口当たりなどの特徴を持ち、そのテロナールが生み出す独自の風味を楽しむことができます。

テロナールとは、土壌、気候、地理的条件など、特定の地域の独自の要素が組み合わさって作り出す風味や特徴を指します。パナマは豊かな降雨量、標高の高さ、独特な土壌などが絶妙に組み合わさっていて、そうした要素がパナマ産コーヒーの味わいに影響を与えています。

また、パナマ産コーヒーといえば 2004年にパナマのエスメラルダ農園が国際的な品評会で出品したゲイシャ種です。ゲイシャ種が持つジャスミンの花にたとえられるその香りは、強烈なインパクトを与え、かつてない高評価を得て世界最高額で落札されたのです。ゲイシャショックと呼ばれるこの出来事からゲイシャ種は一躍注目されることになり、高評価な品種として扱われるようになりました。

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「ゲイシャ」と聞くと日本人がイメージするのは「芸者」ではないでしょうか。ここで紹介するゲイシャは、日本の芸者とはまったく関係なく、コーヒー豆の品種で世界最高峰のコーヒー豆と称されています。

パナマ産コーヒーの格付け

パナマのコーヒーは、栽培される標高の高さによって 3つに区分し格付けされています。

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略号等級標高
SHBストリクトリー・ハード・ビーン1,350m~
HBハード・ビーン1,050m〜1,350m
ESWエクストラ・プライム・ウォッシュド900m〜1,050m

最高等級は、標高 1,350m以上で収穫されたものと決められていて、SHB(ストリクトリー・ハード・ビーン)と称されます。

パナマ産コーヒーの味わいとおすすめの焙煎度

パナマ産コーヒーは、柑橘系のような甘みとほのかな酸味、そして華やかな香りが楽しめます。

焙煎度は中煎り(ミディアム~ハイ)がおすすめ

パナマ産コーヒーは、中煎りで止めることで、よりフルーティーな甘みと酸味を楽しめることでしょう。

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まとめ | 中米産コーヒー

今回は、中米産コーヒーの産地や格付け、その味わいとおすすめの焙煎度を解説してきました。

中米産コーヒー豆の代表的な産地

コーヒー豆の産地を知ることは、コーヒーをより楽しむための要素と言えます。各産地で異なる風味や特徴があり、それぞれの気候、土壌、栽培方法などによって味わいが変わります。産地の特徴を理解することで、自分の好みに合ったコーヒーを見つけるのに役立ちます。

また、コーヒーを飲む際に、それがどのような背景や物語を持っているかを知ることで、より一層魅力的に感じることができることでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

珈琲きゃろっと
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この記事を書いた人

コーヒーに関する情報や知識を
中心に発信します!
コーヒーソムリエ認定(JSFCA)
スイーツコンシェルジュ認定
(日本スイーツ協会)
FP技能士1級認定
CFP®認定(日本FP協会)

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