こんにちは、コーヒーソムリエの hiro です。

みなさんは世界三大コーヒーと称される超一流のコーヒー豆をご存じですか?
コーヒーベルトという言葉があります。コーヒーベルトとは、世界中のコーヒー豆が生産される地域の緯度範囲を指しています。赤道をはさむ北緯25度~南緯25度のコーヒーベルトと呼ばれる熱帯・亜熱帯地域でコーヒーは主に栽培されています。
このコーヒーベルトのなかでも代表的なコーヒーの産地として、南米や中米、アフリカがあげられますが、他にもインドネシアやハワイなど世界には80以上の国でコーヒーが生産されているとされています。ただし、生産量や品質、栽培方法などは国ごとに異なり、それぞれの国のコーヒーには特徴があります。
そのなかでも、「世界三大コーヒー」と称される超一流のコーヒー豆が多くのコーヒーファンを魅了しています。
今回は、世界三大コーヒーに名を連ねる「タンザニア・キリマンジャロ」「ジャマイカ・ブルーマウンテン」「ハワイ・コナ」の個性や特徴をそれぞれ解説していきます。
\ DOI COFFEE /


タンザニア・キリマンジャロ


「キリマン」の愛称で知られるタンザニア・キリマンジャロ。 3銘柄のなかでは最も知名度が高く、喫茶店やコーヒー愛好家の間では昔から愛されてきた銘柄です。
ここでは、キリマンジャロコーヒーの生産国や特徴、格付けなどを紹介していきます。
タンザニア・キリマンジャロとは
キリマンジャロと名称されるコーヒー豆は、タンザニアとケニアの国境に近いアフリカ最高峰キリマンジャロ(標高8,895m)の斜面にコーヒー農園が広がっていて、豊かな酸味をもつコーヒーが育てられています。
また、キリマンジャロ山地域は寒暖差が大きいため、果実が熟すまでに時間がかかり、豆の成熟度も高く、品質が向上しています。キリマンジャロコーヒーは世界的にも有名で、高級コーヒーの一つとして評価されているのです。
タンザニア・キリマンジャロの産地と特徴
キリマンジャロコーヒーは、タンザニアのキリマンジャロ産山地で生産される高品質なコーヒー豆で、酸味とフルーティーな香りに特徴があります。標高の高い栽培地で育てられるため、豆の成熟度が均一で、味や香りに一定の質が保たれています。また、ハイランドコーヒーの代表的な産地として、自然豊かな環境で有機栽培が行われていることも特徴の一つです。
酸味、コク、香りともに優れ、中深煎り以上に煎ると濃厚な香りが放たれます。



濃度が出やすいため、夏場のアイスコーヒーには最適のコーヒー豆です。
タンザニア・キリマンジャロの格付け
キリマンジャロコーヒーのなかでも等級があり、コーヒー豆のサイズ(スクリーン)や重さによって格付けされます。
条件を満たし、コーヒー豆のサイズ(スクリーン)17または18 以上のコーヒー豆がキリマンジャロコーヒーAAと称され、最高品質のコーヒー豆に位置づけられます。大きく、成熟していて、手摘みされ、瑕疵のないもののみ厳選されています。



キリマンジャロコーヒーの等級は基本的にはスクリーンサイズで格付けされていますが、重さによっても格付けされます。
小さな焙煎 土居珈琲でタンザニア・キリマンジャロを体験




珈琲豆の焙煎・販売店小さな焙煎 土居珈琲で取り扱われているキリマンジャロコーヒーは、タンザニア産銘柄のなかでもタンザニアコンクール金賞受賞銘柄であり、タンザニア産キリマンジャロ銘柄と称される中でもトップの銘柄です。
イタリアやアメリカをはじめとするプレミアムコーヒー専門会社から「モンデュールブランド」として注文が殺到する農園で栽培・生産されています。



柑橘系のフルーツを思わせる上質な酸味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
\タンザニアコンクール金賞受賞銘柄/
小さな焙煎 土居珈琲


ジャマイカ・ブルーマウンテン


「ブルマン」の愛称で知られるジャマイカ・ブルーマウンテン。コーヒー豆の最上級品質として知られ、コーヒーの王様とも称されます。
ここでは、ブルーマウンテンコーヒーの産出国や特徴、コーヒー豆の最高峰に位置づけられる理由などを紹介していきます。
ジャマイカ・ブルーマウンテンとは
ブルーマウンテンと名称されるコーヒー豆は、ジャマイカに連なるブルーマウンテン山脈(標高2256m)の内側に位置するブルーマウンテンエリア(標高800~1200m)と呼ばれるジャマイカ政府に指定された地域で栽培されたコーヒー豆だけです。
ブルーマウンテンコーヒーは、その希少性に加えて品質の高さ、そして香りやコクのバランスが黄金のバランスといわれるほど上質な味わいから、コーヒーの王様と呼ばれ多くのコーヒーファンを魅了しています。
ジャマイカ・ブルーマウンテンの産地と特徴
ブルーマウンテンエリアは標高が高く、昼と夜で一日の気温差が大きい地域です。また、この地域特有のカリブ海から流れる湿った空気がもたらすブルーマウンテンミストという霧が発生することで、強い日差しや乾燥から守られることなどによってコーヒー栽培には適した条件がそろっています。
このような環境により栽培されたコーヒーチェリーは、急な斜面に栽培されているため一つずつ丁寧に手で摘んで収穫され、厳密な検査によって選別されることにより、上質な味わいを実現しているのです。



輸出する際には、他のコーヒー豆であれば麻袋に入れて出荷されるところですが、ジャマイカ・ブルーマウンテンに限っては保管と輸送のための最適な環境を提供するため木の樽で出荷されています。
このような環境で生み出されたブルーマウンテンは、香り、苦味、酸味、甘味、コクのすべてのバランスが絶妙で黄金バランスと評価されます。
ジャマイカ・ブルーマウンテンの格付け
ブルーマウンテンと名称されるコーヒー豆には3つの等級があり、コーヒー豆のサイズ(スクリーン)や欠点数の割合によってNo.1・No.2・No.3と格付けされます。
条件を満たし、コーヒー豆のサイズ(スクリーン) 17 または 18 以上のコーヒー豆がブルーマウンテンNo.1と称され、コーヒー豆の最高峰に位置づけられます。



つまり一定の条件を満たした大きいサイズのコーヒー豆がブルーマウンテンNo.1と名称されるというわけです。




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ハワイ・コナ


ハワイ島の代表的な特産物の一つとして知られるハワイ・コナ。ブルーマウンテンと並び、高級コーヒーの代名詞になっていて、世界中で愛されるコーヒー豆です。
ここでは、コナコーヒーの産出国や特徴、コーヒー豆の最高峰に位置づけられる理由などを紹介していきます。
ハワイ・コナとは
ハワイ産コナコーヒーは、アメリカ合衆国のハワイ州であるハワイ島西岸コナ地区で栽培・生産されたコーヒーのことです。
コナコーヒーの栽培品種は主にアラビカ種のティピカです。栽培が難しいため希少な品種となっています。豊かな味わいと香りが特徴です。標高が高く、海風が強いコナ地区の土壌と気候が生みだす特別な味わいがあります。
コナコーヒーは、ハワイ島の代表的な特産品の一つであり、ホワイトハウスでの晩餐会でも振る舞われることもあるそうです。アメリカではもちろんですが世界中で愛されているコーヒーです。
ハワイ・コナの産地と特徴
じつはアメリカ合衆国の中で、コーヒー豆を生産しているのはハワイ州だけです。生産量がとても少ないコナコーヒーは、世界のコーヒー生産量の約 1%以下と極めて希少なコーヒー豆なのです。また、コナコーヒーが高価な理由として「先進国唯一のコーヒー生産地域」となっていることもあげられます。ハワイ島は先進国アメリカ合衆国のハワイ州に属しています。そのため、物価や人件費がかかってしまうことから他の銘柄よりも高価になっているのです。
コナコーヒーの特徴として、フルーツのような甘みで雑味がなく、スッと鼻に抜けるような爽やかな香りが特徴的なコーヒーです。焙煎度は、ミディアムロースト~シティローストくらいがおすすめです。上品な酸味とコクを感じられることでしょう!



フルーツのような甘みは、まさに南国トロピカルな雰囲気を感じさせてくれます♪
ハワイ・コナの格付け
ハワイ・コナコーヒーのなかでも 5つの等級があり、コーヒー豆のサイズ(スクリーン)や欠点数の割合によって品質の高いものから順にエクストラファンシー・ファンシー・No.1・セレクト・プライムと格付けされます。
条件を満たし、コーヒー豆のスクリーンサイズが 19/64インチ 以上のコーヒー豆がコナコーヒー エクストラファンシーと称され、肉厚で最高級グレードに位置づけられます。
小さな焙煎 土居珈琲でハワイ・コナを体験




珈琲豆の焙煎・販売店小さな焙煎 土居珈琲で取り扱われているハワイ産コナは、家族で運営する「カンシーノ・ファミリー」農園という小さな農園が作り出す土居珈琲おすすめのハワイ産コーヒーです。
ハワイ産のコーヒーの魅力は、フルーツを思わせる柑橘系の酸味と素材のもつ甘みの調和にあります。ここカンシーノ・ファミリー農園では、丁寧に手作業をかさねてつくりだしたコーヒーです。



南国ハワイ産の柑橘系の爽やかな酸味とコクを楽しんでみてはいかがでしょうか。
\おすすめしたいハワイ産のコーヒー、入荷しました。/
小さな焙煎 土居珈琲


まとめ|世界三大コーヒー


今回は、世界三大コーヒーと称される超一流のコーヒー豆「タンザニア・キリマンジャロ」「ジャマイカ・ブルーマウンテン」「ハワイ・コナ」の個性や特徴をそれぞれ解説してきました。
いろいろな種類のコーヒーを体験し、その味や香り、風味などを自分の言葉で表現してみることで、それぞれのコーヒーの違いを感じられ、よりコーヒーを楽しめることでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。








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