こんにちは、コーヒーソムリエの hiro です。
コーヒーをもっと楽しみたいけれど、「どう学べばいいのかわからない」「専門用語が多くてむずかしそう」このように感じている方は少なくありません。
じつは、コーヒーの世界は思っているほど難しくありません。
豆の種類や抽出方法、味わい方、焙煎工程。その一つひとつを知ることで、コーヒーの世界はどんどん広がっていきます。
この記事では、コーヒー初心者の方でも安心して始められるように、学び・抽出・味わい・焙煎の4つのステップでコーヒーの学び方をわかりやすく解説します。
- コーヒーに興味はあるけれどなにから始めればいいかわからない
- 自宅でおいしいコーヒーを淹れたい
- コーヒーを趣味として深めたい
ぜひ参考にしてください。


STEP1|本やYouTubeから学ぶ!基礎知識を身につけよう


コーヒーを深く味わうためには、まず正しい知識を身につけることが大切です。豆の種類や焙煎度、抽出の仕組みを知るだけで、同じ豆でも味わいがぐっと変わります。
ここでは、本やYouTubeといった身近な教材からコーヒーの基礎を楽しく学ぶ方法をご紹介します。
おすすめのコーヒー本3選(初心者〜中級者向け)
コーヒー本は、体系的に知識を整理できるとても身近な教材。初心者から中級者まで、しっかり基礎を学びたい人におすすめの3冊を紹介します。
ぜひ、お気に入りの一冊を探してみてください。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ▼▼▼


①『珈琲大全』田口護 著
日本のコーヒー文化を支えてきたレジェンド・田口護氏による名著です。焙煎・抽出・ブレンド・味の見極め方など、プロの理論と経験が詰まった一冊です。
コーヒー理論をしっかり学びたい人にぴったりです!


②『誰でも簡単!世界一の4:6メソッドでハマる美味しいコーヒー』粕谷哲 著
世界チャンピオン・粕谷哲氏が提案する「4:6メソッド®」は、誰でも安定して美味しいコーヒーを淹れられる画期的な方法。写真付きで手順がわかりやすく解説されているため、初心者でも挑戦しやすいです。
コーヒー初心者が実践しながら学ぶのに最適な一冊と言えます。


③『図解 コーヒー一年生』粕谷哲 著
難しい専門用語を使わず、イラストと図解で楽しく学べるコーヒーの入門書です。
豆の種類や抽出の基本、味わいの違いなどがやさしく解説されているため、コーヒーの世界をゼロから理解したい人には特におすすめです。


無料で学べるYouTubeチャンネル紹介
YouTubeは、専門家の技術を目で見て学べる最高の教材です。抽出のスピード感やお湯の注ぎ方など、本では伝わりにくいポイントも学ぶことができます。
ぜひ自分の好みに合ったチャンネルを探してみましょう!
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ▼▼▼


① TETSU KASUYA World Brewers Cup Champion
2016年のワールド・ブリュワーズ・カップ世界チャンピオン、粕谷哲氏の公式チャンネル。4:6メソッド®の実演や、抽出理論の解説など、世界トップレベルの技術を無料で学べます。
テンポがいい動画で、初心者にもとてもわかりやすいです。
>>>TETSU KASUYA World Brewers Cup Champion@TetsuKasuya
② 川野優馬のコーヒーチャンネル
バリスタ・焙煎士として活躍する川野優馬氏が、抽出の基本から器具の使い方、味の調整まで詳しく紹介。独学でもプロの味に近づけたい人におすすめです。
実践的な内容が多く、見るだけでとても勉強になります。
>>>川野優馬のコーヒーチャンネル@YumaKawano
③ UCCコーヒーアカデミー
老舗コーヒーメーカーUCCが運営する公式チャンネル。専門講師によるレッスン形式で、基礎理論から抽出、豆選びまでを丁寧に解説しています。
コーヒー検定の勉強や、より体系的に学びたい人にもおすすめです。
>>>UCCコーヒーアカデミー@ucc6096
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STEP2|実際にコーヒーを淹れてみよう!基本のハンドドリップ


ハンドドリップは、ドリッパーにセットしたコーヒー粉にお湯を少しずつ注いで抽出する方法で、味や香りを自分好みに調整できるのが特徴です。お湯の温度や注ぎ方で風味が変化し、豆本来の香りを豊かに楽しめます。
ここでは、初心者でも失敗しにくい基本の手順と、おすすめの器具をご紹介します。
基本のハンドドリップ|おいしいコーヒーを淹れるためのポイントとコツ
ハンドドリップでおいしいコーヒーを淹れるコツは、いくつかの基本を丁寧に守ることです。
焙煎から日が浅い豆ほど、香りと風味が豊かです。開封後は密閉容器に入れ、なるべく早めに使い切りましょう。
ハンドドリップでは「中挽き」が目安。粗すぎると味が薄く、細かすぎると苦味が強くなります。
最初に少量のお湯を注ぎ、30秒ほど待ちます。粉全体がふんわりと膨らみ、抽出ムラを防ぐ均一な層ができます。
外側にお湯を注ぐと、粉を通らずにお湯が抜けてしまい、味が薄くなります。中心からゆっくり円を描くように注ぎましょう。
時間をかけすぎると雑味が出やすくなります。2杯分・粉量20gなら3分程度を目安に、リズムよく注ぐのがポイントです。
この5つを意識してみてください。味が安定し、豆本来の香りと甘みをしっかり感じられるようになるはずです。
初心者におすすめのコーヒー器具|HARIO(ハリオ)編
これからハンドドリップを始めるなら、HARIO(ハリオ)のコーヒー器具がおすすめです。日本の老舗メーカーで、初心者でも扱いやすく、デザインもおしゃれ。高品質なコーヒー用品が取り揃えられています。
- コーヒーミル・セラミックスリム|セラミック刃で摩擦熱が少なく、コーヒー豆の香りを損なわずに挽けます。
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→ 公式サイトで見る - V60ドリップスケール|お湯の量や抽出時間を正確に管理できるタイマー付きスケール。
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→ 公式サイトで見る - V60透過ドリッパー01(樹脂製)|円すい形の設計で、コーヒーの味をクリアに引き出します。
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→ 公式サイトで見る - V60 グラスサーバー 600 クリア|耐熱ガラス製で電子レンジにも対応。フタ付きで保温性も高く、使い勝手とデザイン性のバランスがとても良いです◎
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→ 公式サイトで見る - V60ドリップケトル・ヴォーノ|湯量をコントロールしやすい細口設計で、初心者にも扱いやすいです◎
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ハリオの器具は使いやすく長く愛用できるので、初心者にとてもおすすめです!
HARIO(ハリオ)のコーヒーミル・セラミックスリムは、こちらの記事でも詳しく解説しています▼▼▼


HARIO(ハリオ)のV60ドリップスケールは、こちらの記事でも詳しく解説しています▼▼▼


STEP3|いろいろなコーヒーを飲んで味を言葉にしてみる


コーヒーをもっと深く楽しむためには、味の違いを自分の言葉で表現してみることも大切です。同じコーヒーでも、産地や焙煎、抽出方法が違えばまったく別の飲み物のような印象を受けます。
世界各地のコーヒーを飲み比べながら、自分の舌と感性を磨いていきましょう。
産地や農園ごとの特徴を知りコーヒーの味の違いを体験しよう
コーヒーの味は、生産地や農園の環境によって大きく変わります。気温・標高・土壌・精製方法など、いわゆる「テロワール」がコーヒーの個性を生み出しているのです。
【主な生産国】
- ブラジル|世界最大の産地。チョコレートやナッツのような香ばしさ。
- コロンビア|バランスの取れた酸味とコク。香り豊かでマイルドな味わい。
- グアテマラ|甘い香りとしっかりしたコク。バランスが優れていて飲みやすい。
- エチオピア|花のような香りと華やかな酸味。フルーティで紅茶のような軽やかさ。
- ケニア|ベリー系の酸味と厚みのあるコク。明るく印象的なフレーバー。
- インドネシア|重厚なコクとスパイシーな香り。土やハーブを思わせる個性的な風味。
農園や精製方法によっても味が変わるため、シングルオリジンを飲み比べてみるのがおすすめです。
いくつかの銘柄を比べるうちに、好みの傾向がみえてくるはずです。
舌を鍛える!フレーバーホイールで味を言葉にしてみよう


いろいろなコーヒーを飲み比べたら、次はその味を言葉で表現する練習をしてみましょう。このとき役立つのが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)とWCR(ワールド・コーヒー・リサーチ)が作製したフレーバーホイールです。
フレーバーホイールとは、まずコーヒーの風味を「フルーティ」「花」「甘み」「ナッツ/ココア」などのおおまかなカテゴリにわけます。そこから円の外側へ向かうにつれて「ベリー」「紅茶」「ブラウンシュガー」「ナッツ」「ココア」といった表現へと枝分かれさせていきます。最も外側には「ストロベリー」「ローズ」「キャラメル」「チョコレート」「アーモンド」といった細かい具体的な香りや味の表現が記載されたもので、コーヒーの味や香りを系統立てて整理・表現するためのツールです。
このフレーバーホイールを参考にしながら、飲んだコーヒーの印象を言葉にしてみましょう。最初は「酸味がある」「香ばしい」などおおまかな表現で大丈夫です。繰り返すうちに、「グレープフルーツのような酸味」「ジャスミンのような香り」「キャラメルの甘い余韻」といった具体的な表現ができるようになります。
ふだんなんとなく飲んでいるコーヒーの味わいを、意識して言葉にすることで、舌が鍛えられ味覚が鋭くなります。
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STEP4|自家焙煎に挑戦してみよう


コーヒーの世界をさらに深く楽しみたい人は、自家焙煎にも挑戦してみましょう。生豆を自分の手で焙煎することで、香りや味わいの変化をダイレクトに感じられます。
ここでは、失敗しないためのポイントと、最低限そろえたい道具を紹介します。
失敗しないおうち焙煎のポイント
おうち焙煎のポイントは以下のとおりです。火加減・時間・豆の動かし方の3つが特に大事です。
強火で一気に加熱すると外側だけ焦げて中が生焼けになります。中火でコンロの火から10~15cmほどの位置を保ちながらじっくりと焙煎。豆全体に均一に熱を伝えましょう。
豆は常に動かし続けて、煎りムラを防ぎましょう。
手網焙煎での焙煎時間は、火力や豆の量、気温などによって変わりますが、基本的な目安は「10〜15分程度」です。
【目安】
- 5分前後 → 黄緑色から茶色に変化
- 7〜9分 →「パチッ」と1ハゼ(浅煎り)
- 10〜13分 →2ハゼが始まり(中深煎り〜深煎り)
ざるにあけてうちわやドライヤーでしっかり冷まします。
焙煎終了後も、豆には高温が残っているため、放っておくと余熱で焙煎が進み続けてしまいます。
初めはうまくいかなくても大丈夫!わたしも失敗ばかりでした(笑)
焙煎のたびに豆の色・音の変化を観察することで、確実に上達していきます。
おうち焙煎の始め方については、こちらの記事でも詳しく解説しています▼▼▼


おうち焙煎に必要な道具リスト
手網み焙煎は、特別な機械を使わなくても始められるのが魅力です。以下の道具をそろえておけば、すぐに焙煎を楽しめます。
- 生豆(グリーンビーンズ)
焙煎の主役となる生豆は、通販で簡単に手に入ります。最初はブラジル・グアテマラ・エチオピアなど、クセが少なく扱いやすい豆がおすすめです。 - フライパン or 手網焙煎機
手網焙煎機は、特に焙煎初心者に人気です。 や で、1,500〜4,000円程度で購入できます。 - ガスコンロ
ガスコンロは、焙煎中の火加減も自由に調整できるため、浅煎りから深煎りまでうまく仕上げることができます。 - ざる・うちわ or ドライヤー(冷却用)
ざるは、焙煎後すぐに豆を冷ますために使用。また、煙が出るので、しっかり換気できる場所で行いましょう。
基本的には「生豆(なままめ)」「加熱する器具」「冷却手段」の3つがあればすぐにでも始められます。
家庭用から業務用まで趣味と実益を兼ねた小型の珈琲焙煎機(1kg以下)については、こちらの記事で詳しく解説しています▼▼▼


まとめ|コーヒーの学び方完全ガイド


今回は、コーヒー初心者の方でも安心して始められるように、学び・抽出・味わい・焙煎の4つのステップでコーヒーの学び方をわかりやすく解説してきました。
まずは STEP1 で本やYouTubeから基礎知識を身につけ、STEP2 でハンドドリップなどの基本的な淹れ方を実践。STEP3 では、いろいろなコーヒーを飲み比べて味を言葉にしてみましょう。最後に STEP4 で自家焙煎に挑戦すれば、豆の個性や香りの違いをより深く理解できます。
4つのステップを通じて、コーヒーの学び方から淹れ方、焙煎まで一連の流れを楽しむことができます。
今日から少しずつ、自分のペースでコーヒーの世界を広げてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。











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