こんにちは、コーヒーソムリエの hiro です。
「ゲイシャ種」というコーヒー豆の品種をご存じでしょうか。
ゲイシャ種とはコーヒー豆の品種で、スペシャルティコーヒーの世界でいま最も注目を集めているコーヒーです。

コーヒーに詳しい方であればゲイシャ種といえばパナマを思い浮かべる方が多いことでしょう。
そこで今回は、世界最高峰のコーヒー豆と称されるコーヒー豆の品種・ゲイシャ種について、その歴史やパナマの有名農園、ゲイシャの特徴、そして通販で購入できるおすすめのパナマ産ゲイシャまで詳しく解説していきます。
- ゲイシャの特徴が知りたい
- パナマ産ゲイシャ種の歴史や有名農園が知りたい
- 通販で購入できるおすすめのパナマ産ゲイシャが知りたい
ぜひ参考にしてください。
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ゲイシャ種とは


ゲイシャと聞くと日本人がイメージするのは「芸者」ではないでしょうか。ここで紹介する「ゲイシャ」は、日本の芸者とはまったく関係なく、コーヒー豆の品種で世界最高峰のコーヒー豆と称されています。
アラビカ種に属する品種 ゲイシャ種
コーヒーはアカネ科コフィア属に属する多年生の熱帯植物です。コーヒーは大きくアラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種に分類されることからコーヒーの三原種(※)と呼ばれています。ただし、飲用目的で栽培され市場に流通しているのはアラビカ種とロブスタ種の2種類です。
このうちアラビカ種は、世界中で栽培されているコーヒーのうち 80%以上を占めていて、ストレートで飲める唯一の品種といわれるほど高品質で芳醇な香りと酸味を持ちます。生育が難しく生産性が低いため各国で品種改良が盛んにおこなわれてきました。
ゲイシャ種(Geisha種)はアラビカ種の一種で、突然変異によって生まれたとされています。コーヒーは生育しやすいよう何度も品種改良がおこなわれるのが一般的ですが、ゲイシャ種は原種に近い状態の品種のコーヒーといわれています。
ゲイシャ種の由来


ゲイシャ種は、1931年に名前の由来となっているエチオピア南部の「ゲシャ」という地域で発見されました。初めはゲシャ種として伝わっていたが、やがてゲイシャ種と呼ばれるようになったといわれています。
1950年代にゲイシャを含めたさまざまなコーヒー豆が南米・コスタリカの研究所へと渡ったとされ、その後、1963年には中米・パナマへ持ち込まれたようです。
ゲイシャが有名になったのはパナマからですが、当時のパナマでは収穫量が少ないゲイシャはコーヒー農園から敬遠される品種だったようです。加えて1970~80年代には中南米諸国では「さび病」という植物病が大流行し、コーヒーの生産が激減することとなり、収穫量が少なく病気にも見舞われたゲイシャ種は壊滅的な状況に陥ったとされています。
世界が驚いたゲイシャショック


一度は世界から忘れられたゲイシャ種でしたが、再び脚光を浴びるキッカケとなったのが、2004年にパナマのエスメラルダ農園が国際的な品評会で出品したゲイシャ種です。
ゲイシャ種が持つジャスミンの花にたとえられるその香りは、強烈なインパクトを与え、かつてない高評価を得て世界最高額で落札されたのです。ゲイシャショックと呼ばれるこの出来事からゲイシャ種は一躍注目されることになり、高評価な品種として扱われるようになったというわけです。
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ベスト・オブ・パナマにも入賞するパナマの有名農園


ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)とは、1996年に始まったパナマスペシャルティコーヒー協会主催のパナマのコーヒー品評会です。ゲイシャ部門の第1位は、毎年世界最高価格で落札されると言われていることから、コーヒー業界で最も注目される品評会と言っても過言ではありません。
ここでは、2004年に品評会でゲイシャを始めて出品し、世界に衝撃を与えたエスメラルダ農園のほかパナマの有名な農園をいくつか紹介していきます。



パナマ産ゲイシャを購入の際には参考にしてみてください。
エスメラルダ農園
エスメラルダ農園は、パナマ西部バルー火山の裾野、標高1,600mに位置し、豊かな土壌に豊富な降雨量、そして天然林に囲まれた自然に恵まれた農園です。
エスメラルダ農園が 2004年にベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)で出品したゲイシャは、世界中から集まった審査員の方々がゲイシャの圧倒的な個性に感動し、かつてない高評価を得て世界最高額で落札されたのです。ゲイシャショックと呼ばれるこの出来事からゲイシャ種は一躍注目されることになり、高評価な品種として扱われるようになったというわけです。
エスメラルダ農園のゲイシャは、その後も自ら持つ記録を更新し続け、2004年、2005年、2006年、2007年、2009年、2010年と、ベスト・オブ・パナマで連続 1位に輝きました。2007年のオークションでは、落札価格 1ポンドあたり130ドルという史上最高値を大きく更新するなど、今なお世界中から注目を浴び続けています。
カルメン農園
カルメン農園は、バルー火山の北斜面、パソ・アンチョ渓谷に位置し、渓谷を流れる風、昼夜で寒暖差のある気象条件、肥沃な火山性土壌が見事に絡み合って、独自の複雑な味のあるコーヒーを作りだしています。
カルメン農園は、50年の歴史をもつ名門農園で、2014年よりその地の利を活用しゲイシャ種の収穫を始め、毎年ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)で上位に選出されるなど高い評価を得ています。
ハートマン農園
ハートマン農園は、パナマ西部に位置し、コスタリカの国境も近い人里離れた山岳地帯にある農園です。この農園は原生的な自然環境を保全したエコツーリズム農園としても知られています。
ハートマン農園は、ハートマン家のコーヒー生産の中心となる家族経営の農園です。近年、ハートマン家の農園は、ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)での躍進が素晴らしく、そのゲイシャの品質は世界中で知られるようになっている人気の農園です。
ジャンソン農園
ジャンソン農園は、パナマ西部タラマンカ山脈の東側、ティシンガル火山とバルー火山の斜面に位置します。この農園では、農薬や除草剤を使わず、酵素微生物のみで土壌のバランスを保全しながらコーヒー栽培が行われています。
ジャンソン農園は、2013年のベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)でゲイシャが第2位に入賞したことで一躍有名になり、その後も幾度となく入賞を果たしている人気の農園です。
レリダ農園
レリダ農園は、ポケテ アルトキエル地区に位置し、100年近くコーヒー生産を行っているパナマ最古の歴史ある農園です。このレリダ農園では、多種多様な動植物が生息する美しい自然保護地区にも指定されていて、農園内には訪問者が滞在出来る様ホテルが備えられ、コーヒー好きな旅行者の観光スポットとしても知られています。
レリダ農園は、ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)にも何度も入賞(2001~2021年の21年間で14年に渡って入賞し続けているほか、2001年には第1位を受賞)しているパナマを代表する農園です。
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パナマ産ゲイシャ 特徴と製法


中米のコーヒーの特徴として、香り、酸味、甘味、コクのすべてのバランスが絶妙で、飲みやすいコーヒーが多いです。
ここでは、パナマ産ゲイシャの特徴と精製方法について紹介します。
パナマ産ゲイシャ 特徴
ゲイシャの香りはジャスミンの花にたとえられることが多く、フローラルな香りが特徴で、柑橘系、あるいはパッションフルーツのようなフルーティな甘さや爽やかな酸味が楽しめます。
また、ゲイシャの風味は栽培される土地の土壌にも影響を受けるため、国や地域によっても風味が異なります。飲み比べしてみるのも面白いですね。
パナマ産ゲイシャ 製法
精製方法は2種類あります。
- ナチュラル
-
収穫したコーヒーチェリーをじっくりと天日乾燥させた後、脱穀してタネを取り出す方法。
- ウォッシュド
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収穫したコーヒーチェリーから果肉を取り除いて水に漬けた後、乾燥させる方法。
一般的に、ナチュラルは乾燥の過程で発酵するため濃厚な味わいになり、ウォッシュドは水に漬けるのでスッキリしたコーヒーになります。
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通販で購入できるおすすめのパナマ産ゲイシャ
ここでは、通販で購入できるおすすめのパナマ産ゲイシャを紹介します。
ぜひ参考にしてください。
パナマ エスメラルダ農園 ゲイシャ|Scrop


Scrop COFFEE ROASTERS(スクロップ コーヒーロースターズ)は、埼玉県熊谷市に自社の焙煎工場をもつスペシャルティコーヒー専門店です。世界で唯一の国際コーヒー鑑定士資格であるCQI認定Qアラビカグレーダーが在籍し、高品質な豆の買付けから焙煎・抽出に至る全ての過程において徹底した品質管理が行われています。
2015年創業と比較的歴史は浅いものの、パナマ・ゲイシャをはじめとする国際品評会の入賞豆など、希少なコーヒーを多数取扱われています。



人気のエスメラルダ農園のゲイシャです。上質なゲイシャ種ならではの芳醇な香りや爽やかな酸味をお楽しみください。


パナマ ゲイシャ エスメラルダ マリオ|サザコーヒー


サザコーヒー(SAZA COFFEE)は、茨城県を拠点とする人気のコーヒーブランドです。1969年に創業され、質の高いコーヒー豆や独自の焙煎技術で、多くのコーヒーファンから愛されています。サザコーヒーは、コーヒー農園との直接取引による豆の仕入れや、産地ごとの個性を最大限に引き出す焙煎にこだわっています。
店舗ではコーヒーの販売だけでなく、カフェも運営しており、美味しいコーヒーとともにスイーツや軽食を楽しむことができます。地域密着型のアプローチと、高品質のコーヒーに対する情熱が、サザコーヒーの魅力と言えるでしょう。



ゲイシャが最初に栽培されていたと言われるマリオ地区。そんな特別なゲイシャの味わいを堪能してみてはいかがでしょうか。


パナマ・ドンパチ ゲイシャ|カフェ・ケストナー


自家焙煎珈琲「カフェ・ケストナー」は、徳島県徳島市にあるカフェで、コーヒーへの深い愛情とこだわりを持つお店です。店名は、ドイツの児童文学作家エーリッヒ・ケストナーに由来していて、子どもからお年寄りまで楽しめる地域に愛されるカフェを目指されています。
カフェ・ケストナーは、バッハコーヒーグループというグループで豆の共同仕入れが行われています。現地生産者からグループで直接買い付けすることによって、世界中から厳選したその年一番の豆を買い付けています。



パナマのドンパチ農園で栽培される非常に希少で高品質なコーヒー豆「ゲイシャ種」の一つです。


まとめ|パナマ産ゲイシャ


今回は、世界最高峰のコーヒー豆と称されるコーヒー豆の品種・ゲイシャ種について、その歴史やパナマの有名農園、ゲイシャの特徴、そして通販で購入できるおすすめのパナマ産ゲイシャまで解説させていただきました。
エスメラルダ農園が 2004年にベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)で出品したゲイシャは、世界中から集まった審査員の方々がゲイシャの圧倒的な個性に感動し、かつてない高評価を得て世界最高額で落札されたのです。ゲイシャショックと呼ばれるこの出来事からゲイシャ種は一躍注目されることになり、高評価な品種として扱われるようになりました。
ゲイシャの香りはジャスミンの花にたとえられることが多く、フローラルな香りが特徴で、柑橘系、あるいはパッションフルーツのようなフルーティな甘さや爽やかな酸味が楽しめます。



世界最高峰と称されるゲイシャをぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。






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